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あなたが大切にしているポイントは?

花の美しさを瞬間にとらえる時
それは何の花かを見るのではなく
その美しさを色と線に還元してしまう。
花それぞれの固有名詞が気になるような
“いけばな”ではダメだ。
椿が生けてあるのを見て
「あ、椿だな」
と感じるようではダメで
何か分からないが
「あ、きれいだな」
というストレートな感動を与える。
“よく見ると、それが椿の花だった”
という生け方に
ならなければいけない。

<華道家:勅使河原 宏の言葉>

あなたが大切にしているポイントは?_f0202785_2124516.jpg

同感ですね!
私の場合、20数年ヴィンテージに
携わってきたのですが
それも同じような?もので
最初からヴィンテージショップが
やりたくて
始めたわけではなく
カッコイイと思ったものが
たまたまヴィンテージだったんです。

買い付けの際の
セレクトのポイントもそうで
BRIAN CLOTHING(1986~1997)の当初は
40年代・50年代がカッコイイと思ってて
それ中心の商品構成でしたが
次第に30年代のものが
中心となっていきました。
それも、30年代のものを狙って
集めていたわけではなく
アメリカで出会ったカッコイイものを
色々と研究したら
それが30年代のものだったんです。
で、、、
30年代の服ってカッコイイなぁ!
 じゃ、文化や風俗、時代背景は
どんなんだったんだろ?
と、更に研究して、、、
といった具合に。
そして次に「カッコイイなぁ!!」
と思って集め出し
またそれを研究していくと
それは30年代のものよりもっと古い
20年代、10年代、ヴィクトリアン時代の
ものだったんです。

職業にしてるわけですから
一応年代別のディテールなんかを
一所懸命研究して
詳しくはなるのですが
「このジッパーは何年代のものだから」
だとか
「タグがこれだから」
だとか
「このブランドはどうのこうの」
だとか、
そういうポイント(ウンチク)で
ヴィンテージを語るのって
ちょっと苦手というか粋じゃないというか
興味ないというか、、、
それより、セレクトのポイントは

“パッ”と見てカッコイイかどうか
着てみてカッコイイかどうか
そう、
ストレートに
“グッ!!”とくるかどうか。

ただそれだけです。
ずっとそうやって買い付けしてました。

“もの”自体も大切かもしれませんが
私達にとって大切なのは
“もの”自体より
それをスタイリングして
カッコイイかどうかなんです。
いろんな意味での
<トータルバランス>ですね。

「これ、カッコイイ~!」
と本当に好きで
ストレートな自分の価値観で選ぶのか
ウンチクや雑誌の情報を頼りに選ぶのか
違うでしょ、これ。
それを着てる人のカッコ良さが。
“好き”の度合いが!!

作り手としても
大っ好きで知り尽くした上で
作られたものなのか
時代の流れに乗っかって
作られたものなのか
その“もの”(面構え)を見れば
分かりますもんね。



今でもヴィンテージは大好きです!
しかし今のヴィンテージの
取り扱われ方というか
ヴィンテージ業界のあり方には
全く魅力を感じません。
それよりも今は、、、
「ジャンゴがカッコイイ!!」
ですね。




by rondeism2 | 2010-04-21 22:40 | ロンドイズム
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