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ジャンゴとヴィクトリアン
ヴィクトリアン時代(1837~1901)の服飾に
興味を持ち始めたのは
今から20数年前
"BRIAN CLOTHING"(~1997年)の
中期の頃でした。
きっかけは、買い付けの時に見た
ディーラーのコレクションです。
それまでは1920年代~1960年代頃の
ヴィンテージを買い付けていたので
このヴィクトリアン時代の服や靴や
小物・アクセを初めて見た時は
今まで見たヴィンテージとは
全く違うオーラを感じ
そのアンティーク クロージングの世界へ
グイグイと引き込まれていきました。
当時は、いつもの買い付けをしながら
ヴィクトリアン時代の服を色々と
見てましたねぇ。
こんなものばかり集めている
ディーラーがいるんですよね。
お婆ちゃんとか。
さすがにコンディションの良いものは少なく
ほとんどがダメージのひどいものでしたが。
でも、それらの服を見たり触ったりする
だけでも
すごく勉強になりました。
おかげさまで
か~なり目は肥えました!


そして、"GARDENIA"(1997年~2002年)を
オープンする為の買い付けで
ヴィクトリアン時代の服や小物も
買い付け商品として
扱うようになったのです。
ま、当時はこんな古い時代の服が
売れるなんて
はなっから思ってませんでしたけどね。
でも、ど~しても"GARDENIA"に
置きたかったんです。
100年以上前のアンティーククロージングを
展開するのは
"GARDENIA"をやる目的の
一つでもあったから。
まぁこれはロマンですよ。
男のロマンってやつですかねぇ。
やはり大事でしょう? 
こういう気持ち(ある意味ギャンブル)は
ボコボコにされるのが分かっていても
戦うっていうか、、、
ま、実際"GARDENIA"でボッコボコに
なったんですけどね(笑)。
ヒリヒリするようなものと出会ったら
ボコボコになるのは分かっていても
ど~してもやりたくなってしまうんですよね。

困ったことに
こればっかりは学習能力がないみたいです。
これまでに何度かボッコボコに
なってますもんねぇ。

"GARDENIA"は福岡でディープな
極一部の人達にしかウケなかったけど
あの空間は私の中では最高傑作だと
今でも自信を持って言えます!!


でも、結局これが後に、、、
ジャンゴでヴィクトリアンスタイルの服を
作ることに繋がるんですよね。



ジャンゴとヴィクトリアン_f0202785_22425583.jpg



ジャンゴで最初にヴィクトリアンスタイルの
服を作ったのは
2006年リリースの
「クラッシックド テーラー JKT」
からですが
本格的に作りだしたのは
アナザーラインを展開し始めた
2008年からです。
ヴィクトリアン時代の服のカッコ良さを
どうにか形に出来ないものかと
当時のまんまではなく現代でも着れるような
カッコイイ服にアレンジ出来ないものかと
思考錯誤の末やっと
テールワークコートとウエストコート
をリリースするに至ったわけです。
ジャンゴの作る
ヴィクトリアンスタイルの服
というのは
まんまヴィクトリアンではなく
あくまでも“ジャンゴ流”のスタイル
なんですよね。



これからも世間の流行なんか気にせず
「WORQUES」な服を
いっぱい作っていくつもりです。
最近また
魂の奥がヒリヒリしだしてきたので
またボッコボコにされたく
なってきましたねぇ(笑)。




by rondeism2 | 2014-03-30 21:37 | ジャンゴとは
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