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店主の呟き(中秋の名月)

旧暦の8月15日は「中秋の名月」ですが
どうも天気がぐずつきそうですねぇ。



太陽はいつも丸く自ら輝いていますが
月は太陽の輝きを受けて映し出されます。
そして、太陽と地球の位置関係で
形が変わり
新月から満月までいくつもの月を
見せてくれます。
人は月を満ちたり欠けたりするものとして
見てしまっていますが
月はいつも丸いんですよね。
例え雨や雲で見えない時でも。
そこに何か深い意味を感じてなりません。
例えば、、、
真実は見えにくいものだけど
いつもそこに真実は存在している。
しかし真実は
見えない方がよい時もあるのだ
と教えてくれてるのだろう、等と
自分なりに色々考えたりします。

太陽が現実だとしたら
月は精神・心であり
人間で言えば、太陽が肉体で月は
魂だと言われています。
そして、人の心を映す鏡とも。
日本人は昔からそうした
月に想いを馳せてきました。
月を見ている時は色々考えずに
昼でも、夜に雲で見えない時でも
空には丸い月があり
自分の中にも
燦然と輝く月(仏性)があると
意識することが
とても大切なんだそうですよ。

見えなくてもそこにいつも丸い月が
あるのだと考えると
不思議と心が穏やかになります。
そして、月には悲しみを
優しく包んでくれる
そんな奥深さを感じます。
だから日本人は昔から
月を大切に想い、身近に感じ
接してきたんでしょうね。



昔の人達が、「十五夜」(旧暦8月15日)
だけでなく
前日の「待宵」
翌日からの「十六夜」、「立待月」
「居待月」「寝待月」、「更待月」と
月の出を心待ちにしていたように
現代の私達もせめてこの時期くらい
ゆっくりと月を眺める時間を
持ちたいものですね。

四季折々の自然の風景と同じように
月にも、四季それぞれの
美しさがあります。
秋の澄み切った夜空に見える
「中秋の名月」も良いですが
春の、ぼんやりと霞んで見える
「朧月」も好きですねぇ。




by rondeism2 | 2016-09-14 21:27 | 店主の呟き
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