2017年 08月 12日 ( 1 )
読書:「苔のむすまで」

この本は、美術作家である“杉本博司”氏の
初の評論集で
タイトルと表紙に惹かれて購入しました。

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私の中では最も古いものが
最も新しいものに変わるのだ



古美術から現代美術、歴史に関する
16の項目について
内容がどれも感心することばかりで
その知識の深さにはもちろんですが
そのものの本質(裏側)をとらえる
ものの見方が素晴らしく
すごく為になりました。



<文中より>
物事は外見で判断してはいけないと
よく言われる。
しかし私の場合は
外見を最も重んじることにしている。

「眼は口ほどに物を言う」と言われるが
その眼を見つめてそう判断させているのも
他ならぬ眼そのものなのである。
人間の万感こみあげてくる感情のうち
言葉に出来るのは
ほんの上澄みだけである。
その言葉にならない部分は眼の上に
表情となって現れる。
その輝き、その潤い、その曇り、その翳り
それらの中にその生きている人の
心の動きが沸き立ってくる。

その人の口が心に嘘をついて
私の眼が判断していることと
正反対のことを言っていたとしても
私は眼の語ることを
信じることにしている。




「とても良い本に出合えたなぁ」と思える
興味深い内容でした。

そして、この本の中でも書かれている
アートで有名な岡山の直島にある
杉本氏設計のガラスの階段の
「護王神社」には
いつの日かぜひ行ってみたいですねぇ。
そして自分の目(五感)で感じたいです。

護王神社







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by rondeism2 | 2017-08-12 21:23 | 読書