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残心②

武道において「残心」は勝負が決してからの
心のあり方を示します。

「残心」とは、心を残そうと思って
残すことではなく
心を残さず捨て身で打つことから
自然に残る心である。



<勝者の残心>
相手の立場に立ち、相手を思いやる。
勝って驕るのではなく
相手への感謝と共感の思いを持つ。
その戒めが試合の始まりと終わりにおける
“礼”となる。

<敗者の残心>
負けることによってこそ学ぶことは多い。
自分の弱点を知りどう克服するかを考える。
そうやって更に強くなれる。
修業の課題を与えてくれたその想いが
「ありがとうございました」
という、試合後の“礼”に繋がる。


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一つの技が終わっても
切っ先と心と体は尽きることなく
すぐに“生”に帰り
常に心を“生”に満たす。
「残心」とは、
いつまでも旧い事(終わった事)に
執着するのではなく
常に更新することである。


例えば、日常生活で起きうることで言うと
他人のミスで自分が迷惑を
被ることはあるだろう。
その時、「どうしよう」と頭を抱え
「自分は悪くない」と何もしないのか
一切文句を言わず
「そうか、じゃぁこうしよう」と
すぐに対応するのか、、、
「残心」があれば
終わった事に執着せず次へ次へと
繋いでいける。
また、自分の犯した失敗というのは
よく考えてみれば
自分に「残心」がなかったことに
拠るものである。

自分の行動に責任を持ち
その結果を真摯に受け止める心。
「残心」は自己責任の倫理でもある。


<「日本人の知らない武士道」より>



「残心」、ぜひ日常生活の中で
活用したいものです。




by rondeism2 | 2015-06-28 21:13 | ロンドイズム
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