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読書:「日本の弓術」

この本は、以前紹介した「弓と禅」の
“オイゲン・ヘリゲル”の著書です。
全122頁と薄い本(文庫)でしたが
かなり濃い内容でした。

読書:「日本の弓術」_f0202785_18513100.jpg

意志をもって矢を放つのではなく
矢がひとりでに離れるまで待っていることを
学ばなければならない。
<阿波師範の教え>


意識的に「無心」になろうとする著者が
「無心」の本当の意味を理解するまで
そして、その「無心」を体感出来るまでの
経緯がとても興味深く
私にとってもすごく為になりました。
「狙わずに中(あ)てる、、、」
この意味が実に深いです。



<文中より>
弓術は、弓と矢をもって
外的に何事かを行おうとするのではなく
自分自身を相手にして
内的に何事かを果たそうとする
意味をもっている。
それゆえ弓と矢は
必ずしも弓と矢を必要としないある事の
いわば仮託に過ぎない。
目的に至る道であって
目的そのものではない。
この道の通じるべき目的そのものは
簡単に言っていまえば
神秘的合一、神性との一致、
仏陀の発現である。



経験でしか得ることの出来ない
本当の「無心」という境地を
一度体感してみたいですねぇ。




by rondeism2 | 2015-08-03 21:34 | 読書
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