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自分の真似

25歳で、彫刻家“イサム・ノグチ”と出会い
ノグチの右腕として多くの代表作に関わった
石工の“和泉正敏”さん(1938年生まれ)。
尊敬してるっていうか
すごく憧れている石工さんです。


人の真似をするのはよくない。
でも、もっといけないのは
自分の真似をすることだ。と
ノグチさんはよく言いました。
ものをつくるとはどういうことか
ノグチさんと一緒にいる間に
ずっと染み込んでる。
ものを考えたり、つくるっていうことは
難しいですね。
でもノグチさんは
楽しくなかったらつくっちゃだめですよ。
と言ってましたから
出来るだけ楽しくと思っています。

普通だったら、体調が悪いときは
休みたいとか
休みの日にはどこか遠くに行きたいとか
思うでしょ?
でも、体調が悪くてもなんでも
石のそばにいるっていうのがあります。
裏を返せば、嫌でも石から離れられない
ということなんでしょうね。

<石工:和泉正敏氏の言葉>


自分の真似_f0202785_21333946.jpg


これが生涯をかけて仕事をする
ということなんでしょうね。
私もこの服づくりがこうでありたい
と思いながら
まだまだこの域に達することが出来ません。
でも“和泉”さんの生き方や
仕事に対する想いは
私の目標になっています。

31年前に店を始めてから
「人の真似」だけは
絶対にしたくないと思って
ずっとやってきたのですが
この歳になって
「自分の真似」をするのは良くない
ということも
よ~く分かるようになってきました。
服づくりに対してはいつでも
純粋に正直でありたいし
自分だけが感じたことを
これからも、もっともっと自分の中に
増やしていきたいですねぇ。


石のアトリエ 主宰 和泉正敏




by rondeism2 | 2018-06-18 22:01 | ロンドイズム
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